今回はEC2サーバー(本番環境)にMySQLをインストールする方法を紹介したいと思います。本番環境ではデータを保存する場所がないので、MySQLを手動で導入しましょう。
この記事は前回の続きとなっています。
↓前回の記事はこちら

MySQLとは
MySQLとは簡単に言うと、データを保管する場所です。
Oracle社が開発・提供をしているRDBMSで、データベースの作成、編集、削除などを行うことができます。オープンソースソフトウェアとして公開されており、誰でも無償で利用することができます。
インストール方法
以下のコマンドを実行して、MySQL5.6をEC2サーバーにインストールしましょう。
↓ ターミナル(EC2)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ sudo yum install mysql56-server mysql56-devel mysql56
yumとはLinuxにおけるソフトウェア管理の仕組みです。MacOSにとってのhomebrewと同じ役割を果たします。
起動方法
MySQLのインストールが完了したら次に起動をしなければなりません。以下のコマンドでMySQLを起動しましょう。
↓ ターミナル(EC2)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ sudo service mysqld start
正常に起動できたかどうか、以下のコマンドで確認することができます。「mysqld (pid 15692) is running…」のような言葉が表示されれば成功です。
↓ ターミナル(EC2)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ sudo service mysqld status
rootパスワードの設定
yumでインストールしたMySQLには、デフォルトでrootというユーザーでアクセスすることができます。しかし、このrootユーザーにはパスワードは設定されていないので、以下のコマンドでパスワードを設定していきましょう。
↓ ターミナル(EC2)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ sudo /usr/libexec/mysql56/mysqladmin -u root password '設定したいパスワード'
「設定したいパスワード」に希望のパスワードを入力しますが、0から始まるパスワードは読み込まれない可能性があるので避けましょう。
例、yoshi000はOK、000yoshiはNG
加えて、「Warning: Using a password on the command line interface can be insecure.」の言葉が出ても無視していただいて構いません。
ではこのパスワードがきちんと設定されているか、確認していきましょう。以下のコマンドを打ち込みます。
↓ ターミナル(EC2)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ mysql -u root -p
そして「Enter Password」の画面が出てきたら、先ほど設定したパスワードを打ち込みましょう。以下の画面が出ていたら、きちんとパスワードが設定されていることになります。

rootパスワードを変更したい時
パスワード設定がうまく行かない時や、パスワードを誤って登録してしまった場合は、パスワードの再設定を行うことができます。
以下の記事を参考にしてください。

まとめ
- MySQLとは、Oracle社が開発・提供をしているRDBMSで、データベースの作成、編集、削除などを行うことができる
- rootユーザーにはパスワードは設定されていないので、自分で設定する必要がある
今回はEC2サーバーにMySQLをインストールする手順を紹介しました。手順通り慎重にコマンドを打っていけば大丈夫なので、焦らず進めていきましょう。