今回は、一人暮らしの親の見守り方法を、電話やLINE、自治体、見守りセンサー、カメラ、Apple Watch(アップルウォッチ)で比較します。

見守りの方法は、知りたいことと続けやすさで選ぶのが近道です。毎日の声を聞きたいなら電話、家での動きならセンサー、外出先の居場所ならApple Watchが向いています。

この記事では、料金や条件を公式ページで確かめられた代表的なサービスを紹介します。順位はつけません。

Apple Watchの見守りアプリMimoraは、このサイトの運営者が開発しています。後半で紹介します。

この記事は2026年10月25日時点の情報です。料金は税込です。

この記事の要点

  • 見守りの方法は、電話・LINE・訪問、自治体、センサー(ポット・電球)、カメラ、Apple Watchの5つに分けられます
  • ポット・電球・カメラは家の中、Apple Watchは外出先も分かります
  • 月額は、郵便局の電話が1,070円から、訪問が2,500円、電球が1,738円、ポットが3,300円です
  • 始める前に親が納得していることを確かめます
  • どの方法も通知が届かない場合があるので、緊急時は119番に通報します

見守り方法は5種類

一人暮らしの親の見守りは、様子をどうやって知るかで5つに分けられます。

電話・LINE・訪問は、会話で様子を知る方法です。カメラでは、映像と音で様子が分かります。

ポットや電球は、使った記録や点灯・消灯から生活の動きを知る方法で、センサー型と呼ばれます。

自治体や地域包括支援センター(高齢者の総合相談窓口)は、見守りの相談に乗ってくれる窓口です。Apple Watchは、親が着けて居場所などを家族に知らせる方法です。

一人暮らしの親の見守り方法の一覧。電話・LINEと訪問、自治体・地域、見守りセンサー、カメラ、Apple Watchで分かること

それぞれの特徴と費用は、このあとで説明します。

このほかにも、食事を届けて様子を見る配食サービスや、ボタンを押して通報する緊急通報サービスなどがあります。この記事では扱いません。気になる人は、地域包括支援センターに相談してみましょう。

選ぶ前に決める4つのこと

見守りは、親が受け入れてくれるかどうかが大切です。選ぶ前に、次の4つを決めておきましょう。

1. 親が納得しているか

カメラや居場所の共有に、見張られていると感じる人もいます。始める前に、何が家族に伝わるかを話しておきましょう。

2. 何を知りたいか

毎日の声なのか、家での動きなのか、外出先の居場所なのかで、向く方法が変わります。

3. 続けられる費用か

見守りは長く続けるものです。月額と初期費用を1年分で考えておくと比べやすくなります。

4. 異変のあとに誰が動くか

通知が届くだけの方法と、人が様子を見に行く方法があります。

ヤマト運輸の電球は、家族が依頼すると、スタッフが訪問します。日本郵便には、警備会社が駆けつけるオプションがあります。ポットとカメラは、家族が通知や映像を見るだけで、人は訪問しません。

費用を比べる

月額が分かるサービスを並べると、次のようになります。

見守りサービスの費用の比較。郵便局の訪問と電話、象印のポット、ヤマトの電球、Mimora

日本郵便の案内では、郵便局のみまもり訪問は月額2,500円、毎日の電話の「みまもりでんわ」は月額1,070円からです。両方を使う場合は月額3,460円からです。

象印の「みまもりほっとライン」は、初期費用が5,500円で、利用料は月額3,300円かかります。ヤマト運輸の「ハローライト訪問プラン」は、初期費用が0円で、月額1,738円です。

Mimoraは現在、すべての機能を無料で使えます。Apple Watch本体の購入費は別にかかります。

親にiPhoneがない場合は、Cellularモデルの本体代に加えて、通信プランの料金がかかります。

1年間の費用にすると、次のようになります。

  • 郵便局のみまもり訪問:30,000円
  • 郵便局のみまもりでんわ:12,840円から
  • 象印のポット:初期費用が5,500円で、利用料が39,600円(最初の1か月は無料)
  • ヤマトの電球:20,856円

カメラは機種によって価格が違います。パナソニックの屋内HDカメラはオープン価格(決まった定価がない価格)なので、販売店ごとに値段が違います。

目的別の選び方

知りたいことから選ぶと、次のようになります。

  • 毎日の声と元気を知りたい:電話・LINE、または郵便局のみまもりでんわ
  • 家での生活の動きを知りたい:象印のポット、またはヤマト運輸の電球
  • 部屋の様子を見たい:カメラ
  • 外出先の居場所も知りたい:Apple Watch
  • どれを選ぶか相談したい:地域包括支援センター

知りたいことで選ぶ見守り方法。毎日の声、家での動き、部屋の様子、外出先の居場所、地域の相談

方法は1つに絞らなくても構いません。たとえば、週に1回の電話に電球の見守りを足せば、毎日連絡しなくても動きが分かります。

方法ごとの特徴

電話やLINEで連絡する

いちばん手軽なのは、決まった時間に電話やLINEをする方法です。機器の購入や契約は要りません。声で体調も分かります。

ただし、毎日続けると、親にも家族にも負担になります。親が電話に出なかった日は、心配が残ります。

電話だけでは不安なときは、ほかの方法と組み合わせましょう。

電話やLINEに返事がないとき

時間をおいて、もう一度連絡します。それでも連絡がつかないときは、近所の人や、親の住む市区町村の地域包括支援センターに連絡します。

倒れているなど、命に関わる状況が心配なときは、迷わず119番に通報します。

自治体と地域包括支援センター

高齢者の見守りで迷ったときは、まず地域包括支援センターに相談できます。

厚生労働省の案内では、地域包括支援センターは、地域の高齢者の総合相談などを行う機関で、市町村が設置しています。全国で5,487か所あります(令和7年4月末時点)。

見守りサービスの費用を補助する自治体もあります。たとえば岩手県一戸町は、ハローライト訪問プランの月額1,738円のうち1,158円を補助し、町民の負担を月580円にしています。

補助を受けるには、町への申し込みが必要です。一戸町の案内では、ヤマト運輸へ直接申し込むと、補助は受けられません。

親の住む自治体にも同じような補助があるか問い合わせましょう。

訪問や電話で確認する(郵便局のみまもり)

日本郵便の「郵便局のみまもりサービス」は、人が会って確かめる方法です。

みまもり訪問は、月に1回、郵便局員が自宅を訪ねます。訪問時間は30分ほどで、10項目の質問をして、生活の様子を写真つきの報告書で家族に伝えます。

みまもりでんわは、毎日、自動音声の電話で体調を確認します。応答がないと1時間以内にもう一度かけ、2回続けて出なかった場合は、不在の結果をメールで知らせます。

報告先は4人まで登録できます。

オプションで警備会社の駆けつけも選べます。別に警備会社との契約が必要で、駆けつけ1回につき5,500円です。

顔色や会話は機器では分からないので、対面で確かめたい人に向いています。月に1回なので、毎日の動きは分かりません。

家電の使用で確認する(象印のポット)

象印の「みまもりほっとライン」は、親が電気ポットを使うと、その情報が家族に届く方法です。

ポットの使用状況が、1日3回、メールで届きます。長時間使われなかったとき(24時間か36時間から選べます)や、ポットの不具合があったときにも知らせます。

メールの宛先は3つまで無料で登録できます。支払いはクレジットカードのみです。

最初の1か月は利用料がかかりません。無料の期間中に解約すると、初期費用は全額返金されます。

毎日お湯を沸かす習慣がある親に向いています。ポットを使わない人には向きません。

電球で動きを確認する(ハローライト)

ヤマト運輸の「クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン」は、電球の点灯と消灯で、生活の動きを知る方法です。

トイレや廊下など、毎日使う場所の電球を、専用の電球に交換します。取り付けには、ヤマト運輸のスタッフが訪問します。

Wi-Fiなどの通信機器もコンセントも要りません。

前日の朝9時から当日の朝8時59分までに、電球のオンとオフが確認できないと、異常と判断します。当日の朝9時から10時に、登録したメールに知らせが届きます。通知先は4人まで登録できます。

知らせを受けた家族が依頼すると、ヤマト運輸のスタッフが代わりに訪問して、状況を確認します。訪問は営業所の営業時間内です。当日に訪問できない場合もあります。

ヤマト運輸は、警備業務は行わないと案内しています。身体や生命の安全を保証するものでもありません。緊急時は迷わず119番に通報してください。

お風呂場や屋外は、湿気や雨風で故障しやすいので設置できません。電球の口金(取り付け部分)がE26サイズかどうかも、先に確かめましょう。

契約が終わったら、電球は返却します。

カメラで様子を見る

見守りカメラは、部屋の映像と音を、スマートフォンで確認する方法です。

たとえばパナソニックの屋内HDカメラ(KX-HRC100)は、動きや音、温度の変化を感じ取ると、スマートフォンに知らせます。スマートフォンから声をかけて、会話もできます。

カメラの映像を見せないようにするプライバシーシャッターもあります。

使うには、家にWi-Fi(無線LAN)が必要です。録画をするなら、録画用のmicroSDカードを別に用意します。

パナソニックの案内には、このカメラは育児や介護、医療などの専用の監視用ではないと書かれています。介護の見守りに使うときは、この点を知っておきましょう。

部屋の様子がよく分かる一方で、見張られていると感じる人もいます。置く場所や映る範囲は、親と一緒に決めましょう。

家の中と外出先の違い

家の中と外出先で、分かることを比べます。

見守り方法で分かること。ポット・電球・カメラは家の中、Apple Watchは心拍数と歩数、外出先の居場所

ポット・電球・カメラは、家に置く機器なので、外出先の様子は分かりません。外出が多い親には、Apple Watchが向いています。

Apple Watchは、着けている間だけ情報が届きます。入浴や睡眠のときに外す人は、着ける時間を話し合っておきましょう。

Apple Watchで見守る

Apple Watchは、親が手首に着けて使います。居場所の共有や心拍数の通知などを、家族のiPhoneに届けられます。

家の中だけでなく、外出先の様子も分かるのが、ほかの方法との違いです。

Apple Watchに見守りアプリを加えると、歩数も見られます。

Appleの機能では次のものが使えます。

  • 位置情報の共有:親の居場所を家族が見られます。共有するかどうかは本人が選べます
  • ヘルスケア共有:心拍数が高いなどの通知を家族にも知らせます
  • 転倒検出:激しい転倒を検出すると、緊急通報サービスに連絡できます
  • 緊急SOS:サイドボタンを長押しして、緊急電話をかけます

Apple Watchが転倒を検出できない場合もあります。強い衝撃のある動きを、転倒と誤って検出することもあります。緊急時は迷わず119番に通報してください。

親がiPhoneを持っていなくても、家族のiPhoneで親用に設定する「ファミリー設定」が使えます。Cellular(携帯電話の回線につながる)モデルが必要です。

費用・手順・使える機能はApple Watchで離れて暮らす家族を見守る方法で解説しています。

親に使えるか迷うときは、高齢の親の見守りにApple Watchは使える?メリット・デメリットと始め方をご覧ください。

Apple Watchに対応した見守りアプリを比べたいときは、Apple Watch対応の見守りアプリおすすめ比較を参考にしてください。

始める前の注意

どの方法でも、始める前に次の5つを確かめましょう。

  • 親が納得している
  • 置く場所とWi-Fiの環境を確認した
  • 費用と解約の条件を確認した
  • 通知を受ける家族を決めた
  • 緊急時は119番と決めた

見守りを始める前の確認事項。親の納得、置く場所とWi-Fi、費用と解約、通知を受ける家族、緊急時は119番

通知が届いたときに、誰が親に電話をかけるか、誰が様子を見に行くかを、あらかじめ決めておくと慌てません。

見守りは事故や病気を防ぐものではありません。異変に早く気づくための仕組みです。

どの機器も、通知や通報が働かない場合があります。電波が届かない、電池が切れる、機器が故障するなどが原因です。緊急時は迷わず119番に通報してください。

親が嫌がるときの切り出し方

見守りを嫌がる親もいます。「見張られている」「頼りないと思われている」と感じる人もいるからです。

次の3つを心がけると、話を進めやすくなります。

  • 「心配だから」だけでなく、「声が聞けると安心する」と、家族の気持ちを伝える
  • 電話や訪問など、負担の少ない方法から試す
  • 家族に何が伝わるかを説明して、親が選べる部分を残す

家族だけで話が進まないときは、地域包括支援センターに相談できます。

毎日の様子を見るならMimora

Mimoraは、親のApple Watchが記録した歩数・心拍数・現在地を、家族のiPhoneで見られるアプリです。このサイトの運営者が開発しています。

電話をしなくても、親がいつも通り過ごしているかが分かります。現在はすべての機能を無料で使えます。

家族のiPhoneで見られるのは次のものです。

  • 現在地(地図のピンと近くの施設名)と、過去7日間の移動履歴
  • 今日の歩数と心拍数、1週間のグラフ
  • Apple WatchでSOSを押したときの通知(警察や消防には連絡されません)
  • Apple Watchが転倒を検出したときの通知(Apple Watchで転倒検出をオンにしておきます)
  • 本人が声で送るメッセージと、読まれたかどうかの表示(既読)

必要なものは次のとおりです。

  • 家族:iOS 17.5以降のiPhone
  • 本人:watchOS(Apple Watchの基本ソフト)11.5以降のApple Watch
  • 本人がiPhoneを持っていない場合:Cellularモデルと通信プラン

iPhoneを持たない親のApple Watch(ファミリー設定)では、設定によって歩数・心拍数が取れず、現在地とバッテリー残量だけになる場合があります。

Mimoraは緊急通報の代わりではありません。通知が届かない場合もあります。医療機器でもありません。緊急時は迷わず119番に通報してください。

Apple Watchは毎日の充電が必要です。バッテリーが少なくなると、家族のiPhoneの「充電を依頼」ボタンから、親にお願いのメッセージを送れます。

家族のiPhoneで見るMimoraの画面の例。歩数と心拍数、Apple Watchの電池と見守りモード(名前や数値は架空のデータ)

左は歩数と心拍数の画面、右はApple Watchの電池や見守りモードの画面です。名前や数値は架空のデータです。

詳しい使い方はMimoraのサイトの「親の見守り」のページで紹介しています。App Storeからダウンロードできます。

よくある質問

一人暮らしの親の見守りは、何から始めればよいですか?

まず親と話して、納得してもらうところから始めます。そのうえで、知りたいことを決めて方法を選びます。

迷うときは、親の住む市区町村の地域包括支援センターに相談できます。

見守りセンサーとは何ですか?

見守りセンサーは、ポットや電球などの使用状況から、親の生活の動きを家族に知らせる機器です。この記事では、象印のポットとヤマト運輸の電球を紹介しています。

親が電話に出ないときは、どうすればよいですか?

時間をおいてもう一度連絡します。それでもつながらないときは、近所の人や、親の住む市区町村の地域包括支援センターに連絡します。

倒れているなど、命に関わる状況が心配なときは、迷わず119番に通報します。

見守りサービスの費用はいくらですか?

2026年10月25日時点で、郵便局のみまもり訪問は月額2,500円、みまもりでんわは月額1,070円からです。象印のポットは初期費用5,500円と月額3,300円、ヤマト運輸の電球は月額1,738円です。

見守りに補助金は使えますか?

自治体によっては、見守りサービスの費用を補助しています。たとえば岩手県一戸町は、ハローライト訪問プランの月額のうち1,158円を補助しています。

補助の有無や対象は自治体で違うので、親の住む自治体に問い合わせましょう。

見守りカメラは、親に嫌がられませんか?

見張られていると感じる人もいます。置く場所や映る範囲を、親と一緒に決めましょう。

パナソニックのカメラには、映像を見せないようにするプライバシーシャッターがあります。

親が見守りを嫌がるときは、どうすればよいですか?

「声が聞けると安心する」と、家族の気持ちを伝えます。まず電話や訪問など、負担の少ない方法から試し、家族に何が伝わるかも説明しましょう。

スマートフォンが使えない親でも見守れますか?

見守れます。ポットや電球は、親がふだん通りに使うだけで家族へ知らせます。郵便局のみまもりも、親は電話に出たり、訪問を受けたりするだけです。

Apple Watchでも見守れますか?

見守れます。居場所の共有や心拍数の通知が使え、転倒検出や緊急SOSもあります。見守りアプリを加えると、歩数も見られます。

親にiPhoneがなくてもファミリー設定で使えます。

Apple Watchで親の様子を見守るアプリはありますか?

このサイトの運営者が開発したMimoraがあります。歩数・心拍数・現在地を、家族のiPhoneで見られます。現在はすべての機能を無料で使えます。

見守りサービスは緊急通報の代わりになりますか?

なりません。通知や通報が働かない場合があります。緊急時は119番に通報してください。

まとめ

  • 見守りの方法は、電話・LINE・訪問、自治体、センサー、カメラ、Apple Watchから選べます
  • 毎日の声なら電話や郵便局、家での動きならポットや電球、外出先ならApple Watchが向いています
  • 始める前に、親が納得していることと、費用や条件を確かめます
  • どの方法も万能ではないので、緊急時は119番に通報します

今回は、一人暮らしの親の見守り方法を比較して、選び方を解説しました。

まずは親と話して、続けられそうな方法を選びましょう。

参考

Apple Watch、watchOS、iPhone は Apple Inc. の商標です。

更新履歴

  • 2026年10月25日: 初版