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【Rails基礎】deviseを用いたフラッシュメッセージを表示する方法を簡単に解説

Rails

 

今回はdeviseを用いたフラッシュメッセージを表示する方法を簡単に解説したいと思います。ログイン関係の処理では必須と言っても過言ではない機能なので、ぜひマスターしておきましょう。

sessionはモデルを持たない=ActiveRecordはエラーメッセージを表示しないということなので、ログイン関係の処理で重宝されるよ。

フラッシュメッセージ表示までの手順

ログイン関係の処理の際にフラッシュメッセージを表示させてみましょう。具体的には、ログインしていない場合には「ログインしてください」的な文言が、ログインが成功した時は「ログインが完了しました」的な文言を表示させます。

deviseの導入

まずはdeviseをインストールします。ログイン処理時に表示するメッセージはdeviseの中に格納されているため、忘れずにインストールしましょう。

逆に言うと、deviseがインストールされていない場合、フラッシュメッセージは表示されなくなるということだね。

↓ Gemfile

gem 'devise'

 

↓ ターミナル

$ bundle install
$ rails g devise:install

ビューの作成

次にフラッシュメッセージを表示するためのビューを作成しましょう。具体的には、application.html.haml(application.html.erb)にフラッシュメッセージを表示するための領域を確保します。

以下のようにapplication.html.hamlを編集しましょう。

↓ application.html.haml

# 省略
%body
  - flash.each do |message_type, message|
    = content_tag :div, message, class: message_type

deviseを使用すると、ログイン時などに表示させるメッセージが「flashオブジェクト」に自動で格納されています。flashオブジェクトに含まれているメッセージは以下の通りです。

  • message_type: “alert”, message: “You need to sign in or sign up before continuing”
  • message_type: “notice”, message: “Welcome! You have signed up successfully”
  • message_type: “notice”, message: “Signed in successfully”

 

今回ではmessage_typeをクラス名に、messageをフラッシュメッセージの本文に使用しています。複数のメッセージが格納されているため、each文を使うことが肝になっています。

フラッシュメッセージの日本語化

これでフラッシュメッセージを表示することができましたが、一つ問題点があります。それはフラッシュメッセージが英文になっているということです。海外ユーザー向けに作成したアプリケーションであれば問題ありませんが、国内ユーザーをターゲットにした場合、このままでは少し違和感が残ります。

そこで、英文のフラッシュメッセージを日本語化しましょう。

まずはconfig/locals以下に「devise.ja.yml」と「ja.yml」を作成します。

Image from Gyazo

 

そこに、以下のコードをそれぞれ貼り付けます。

↓ devise.ja.yml

ja:
  activerecord:
    attributes:
      user:
        confirmation_sent_at: パスワード確認送信時刻
        confirmation_token: パスワード確認用トークン
        confirmed_at: パスワード確認時刻
        created_at: 作成日
        current_password: 現在のパスワード
        current_sign_in_at: 現在のログイン時刻
        current_sign_in_ip: 現在のログインIPアドレス
        email: Eメール
        encrypted_password: 暗号化パスワード
        failed_attempts: 失敗したログイン試行回数
        last_sign_in_at: 最終ログイン時刻
        last_sign_in_ip: 最終ログインIPアドレス
        locked_at: ロック時刻
        password: パスワード
        password_confirmation: パスワード(確認用)
        remember_created_at: ログイン記憶時刻
        remember_me: ログインを記憶する
        reset_password_sent_at: パスワードリセット送信時刻
        reset_password_token: パスワードリセット用トークン
        sign_in_count: ログイン回数
        unconfirmed_email: 未確認Eメール
        unlock_token: ロック解除用トークン
        updated_at: 更新日
    models:
      user: ユーザ
  devise:
    confirmations:
      confirmed: メールアドレスが確認できました。
      new:
        resend_confirmation_instructions: アカウント確認メール再送
      send_instructions: アカウントの有効化について数分以内にメールでご連絡します。
      send_paranoid_instructions: メールアドレスが登録済みの場合、本人確認用のメールが数分以内に送信されます。
    failure:
      already_authenticated: すでにログインしています。
      inactive: アカウントが有効化されていません。メールに記載された手順にしたがって、アカウントを有効化してください。
      invalid: "%{authentication_keys}またはパスワードが違います。"
      last_attempt: もう一回誤るとアカウントがロックされます。
      locked: アカウントは凍結されています。
      not_found_in_database: "%{authentication_keys}またはパスワードが違います。"
      timeout: セッションがタイムアウトしました。もう一度ログインしてください。
      unauthenticated: アカウント登録もしくはログインしてください。
      unconfirmed: メールアドレスの本人確認が必要です。
    mailer:
      confirmation_instructions:
        action: メールアドレスの確認
        greeting: "%{recipient}様"
        instruction: 以下のリンクをクリックし、メールアドレスの確認手続を完了させてください。
        subject: メールアドレス確認メール
      email_changed:
        greeting: こんにちは、%{recipient}様。
        message: あなたのメール変更(%{email})のお知らせいたします。
        subject: メール変更完了。
      password_change:
        greeting: "%{recipient}様"
        message: パスワードが再設定されたことを通知します。
        subject: パスワードの変更について
      reset_password_instructions:
        action: パスワード変更
        greeting: "%{recipient}様"
        instruction: パスワード再設定の依頼を受けたため、メールを送信しています。下のリンクからパスワードの再設定ができます。
        instruction_2: パスワード再設定の依頼をしていない場合、このメールを無視してください。
        instruction_3: パスワードの再設定は、上のリンクから新しいパスワードを登録するまで完了しません。
        subject: パスワードの再設定について
      unlock_instructions:
        action: アカウントのロック解除
        greeting: "%{recipient}様"
        instruction: アカウントのロックを解除するには下のリンクをクリックしてください。
        message: ログイン失敗が繰り返されたため、アカウントはロックされています。
        subject: アカウントの凍結解除について
    omniauth_callbacks:
      failure: "%{kind} アカウントによる認証に失敗しました。理由:(%{reason})"
      success: "%{kind} アカウントによる認証に成功しました。"
    passwords:
      edit:
        change_my_password: パスワードを変更する
        change_your_password: パスワードを変更
        confirm_new_password: 確認用新しいパスワード
        new_password: 新しいパスワード
      new:
        forgot_your_password: パスワードを忘れましたか?
        send_me_reset_password_instructions: パスワードの再設定方法を送信する
      no_token: このページにはアクセスできません。パスワード再設定メールのリンクからアクセスされた場合には、URL をご確認ください。
      send_instructions: パスワードの再設定について数分以内にメールでご連絡いたします。
      send_paranoid_instructions: メールアドレスが登録済みの場合、パスワード再設定用のメールが数分以内に送信されます。
      updated: パスワードが正しく変更されました。
      updated_not_active: パスワードが正しく変更されました。
    registrations:
      destroyed: アカウントを削除しました。またのご利用をお待ちしております。
      edit:
        are_you_sure: 本当によろしいですか?
        cancel_my_account: アカウント削除
        currently_waiting_confirmation_for_email: "%{email} の確認待ち"
        leave_blank_if_you_don_t_want_to_change_it: 空欄のままなら変更しません
        title: "%{resource}編集"
        unhappy: 気に入りません
        update: 更新
        we_need_your_current_password_to_confirm_your_changes: 変更を反映するには現在のパスワードを入力してください
      new:
        sign_up: アカウント登録
      signed_up: アカウント登録が完了しました。
      signed_up_but_inactive: ログインするためには、アカウントを有効化してください。
      signed_up_but_locked: アカウントが凍結されているためログインできません。
      signed_up_but_unconfirmed: 本人確認用のメールを送信しました。メール内のリンクからアカウントを有効化させてください。
      update_needs_confirmation: アカウント情報を変更しました。変更されたメールアドレスの本人確認のため、本人確認用メールより確認処理をおこなってください。
      updated: アカウント情報を変更しました。
      updated_but_not_signed_in: あなたのアカウントは正常に更新されましたが、パスワードが変更されたため、再度ログインしてください。
    sessions:
      already_signed_out: 既にログアウト済みです。
      new:
        sign_in: ログイン
      signed_in: ログインしました。
      signed_out: ログアウトしました。
    shared:
      links:
        back: 戻る
        didn_t_receive_confirmation_instructions: アカウント確認のメールを受け取っていませんか?
        didn_t_receive_unlock_instructions: アカウントの凍結解除方法のメールを受け取っていませんか?
        forgot_your_password: パスワードを忘れましたか?
        sign_in: ログイン
        sign_in_with_provider: "%{provider}でログイン"
        sign_up: アカウント登録
      minimum_password_length: "(%{count}字以上)"
    unlocks:
      new:
        resend_unlock_instructions: アカウントの凍結解除方法を再送する
      send_instructions: アカウントの凍結解除方法を数分以内にメールでご連絡します。
      send_paranoid_instructions: アカウントが見つかった場合、アカウントの凍結解除方法を数分以内にメールでご連絡します。
      unlocked: アカウントを凍結解除しました。
  errors:
    messages:
      already_confirmed: は既に登録済みです。ログインしてください。
      confirmation_period_expired: の期限が切れました。%{period} までに確認する必要があります。 新しくリクエストしてください。
      expired: の有効期限が切れました。新しくリクエストしてください。
      not_found: は見つかりませんでした。
      not_locked: は凍結されていません。
      not_saved:
        one: エラーが発生したため %{resource} は保存されませんでした。
        other: "%{count} 件のエラーが発生したため %{resource} は保存されませんでした。"

 

↓ ja.yml

ja:
  activerecord:
    errors:
      messages:
        record_invalid: 'バリデーションに失敗しました: %{errors}'
        restrict_dependent_destroy:
          has_one: "%{record}が存在しているので削除できません"
          has_many: "%{record}が存在しているので削除できません"
  date:
    abbr_day_names:
    - 日
    - 月
    - 火
    - 水
    - 木
    - 金
    - 土
    abbr_month_names:
    - 
    - 1月
    - 2月
    - 3月
    - 4月
    - 5月
    - 6月
    - 7月
    - 8月
    - 9月
    - 10月
    - 11月
    - 12月
    day_names:
    - 日曜日
    - 月曜日
    - 火曜日
    - 水曜日
    - 木曜日
    - 金曜日
    - 土曜日
    formats:
      default: "%Y/%m/%d"
      long: "%Y年%m月%d日(%a)"
      short: "%m/%d"
    month_names:
    - 
    - 1月
    - 2月
    - 3月
    - 4月
    - 5月
    - 6月
    - 7月
    - 8月
    - 9月
    - 10月
    - 11月
    - 12月
    order:
    - :year
    - :month
    - :day
  datetime:
    distance_in_words:
      about_x_hours:
        one: 約1時間
        other: 約%{count}時間
      about_x_months:
        one: 約1ヶ月
        other: 約%{count}ヶ月
      about_x_years:
        one: 約1年
        other: 約%{count}年
      almost_x_years:
        one: 1年弱
        other: "%{count}年弱"
      half_a_minute: 30秒前後
      less_than_x_seconds:
        one: 1秒以内
        other: "%{count}秒未満"
      less_than_x_minutes:
        one: 1分以内
        other: "%{count}分未満"
      over_x_years:
        one: 1年以上
        other: "%{count}年以上"
      x_seconds:
        one: 1秒
        other: "%{count}秒"
      x_minutes:
        one: 1分
        other: "%{count}分"
      x_days:
        one: 1日
        other: "%{count}日"
      x_months:
        one: 1ヶ月
        other: "%{count}ヶ月"
      x_years:
        one: 1年
        other: "%{count}年"
    prompts:
      second: 秒
      minute: 分
      hour: 時
      day: 日
      month: 月
      year: 年
  errors:
    format: "%{attribute}%{message}"
    messages:
      accepted: を受諾してください
      blank: を入力してください
      confirmation: と%{attribute}の入力が一致しません
      empty: を入力してください
      equal_to: は%{count}にしてください
      even: は偶数にしてください
      exclusion: は予約されています
      greater_than: は%{count}より大きい値にしてください
      greater_than_or_equal_to: は%{count}以上の値にしてください
      inclusion: は一覧にありません
      invalid: は不正な値です
      less_than: は%{count}より小さい値にしてください
      less_than_or_equal_to: は%{count}以下の値にしてください
      model_invalid: 'バリデーションに失敗しました: %{errors}'
      not_a_number: は数値で入力してください
      not_an_integer: は整数で入力してください
      odd: は奇数にしてください
      other_than: は%{count}以外の値にしてください
      present: は入力しないでください
      required: を入力してください
      taken: はすでに存在します
      too_long: は%{count}文字以内で入力してください
      too_short: は%{count}文字以上で入力してください
      wrong_length: は%{count}文字で入力してください
    template:
      body: 次の項目を確認してください
      header:
        one: "%{model}にエラーが発生しました"
        other: "%{model}に%{count}個のエラーが発生しました"
  helpers:
    select:
      prompt: 選択してください
    submit:
      create: 登録する
      submit: 保存する
      update: 更新する
  number:
    currency:
      format:
        delimiter: ","
        format: "%n%u"
        precision: 0
        separator: "."
        significant: false
        strip_insignificant_zeros: false
        unit: 円
    format:
      delimiter: ","
      precision: 3
      separator: "."
      significant: false
      strip_insignificant_zeros: false
    human:
      decimal_units:
        format: "%n %u"
        units:
          billion: 十億
          million: 百万
          quadrillion: 千兆
          thousand: 千
          trillion: 兆
          unit: ''
      format:
        delimiter: ''
        precision: 3
        significant: true
        strip_insignificant_zeros: true
      storage_units:
        format: "%n%u"
        units:
          byte: バイト
          eb: EB
          gb: GB
          kb: KB
          mb: MB
          pb: PB
          tb: TB
    percentage:
      format:
        delimiter: ''
        format: "%n%"
    precision:
      format:
        delimiter: ''
  support:
    array:
      last_word_connector: "、"
      two_words_connector: "、"
      words_connector: "、"
  time:
    am: 午前
    formats:
      default: "%Y年%m月%d日(%a) %H時%M分%S秒 %z"
      long: "%Y/%m/%d %H:%M"
      short: "%m/%d %H:%M"
    pm: 午後

 

あとは、日本語化のための設定を行って完了です。config/application.rbに以下の記述を追記しましょう。

↓ config/application.rb

module アプリケーション名
  class Application < Rails::Application
    # 省略
    config.i18n.default_locale = :ja
  end
end

 

ここまで完了すると、ログインで何らかの動作が起こった際に、このように日本語のフラッシュメッセージが表示されるはずです。

↓ 検証ツールで見た際のフラッシュメッセージ

Image from Gyazo
あとはCSSで見た目を微調整するだけだね。

まとめ

  • deviseを使用すると、ログイン時などに表示させるメッセージが「flashオブジェクト」に自動で格納されている
  • 複数のメッセージが格納されているため、each文を使う必要がある
  • メッセージは英文のため、日本語化するための設定が必要である

 

 

今回はdeviseを用いたフラッシュメッセージを表示する方法を簡単に解説しました。ログイン関係の処理では必須の機能になるため、ぜひ使いこなせるよう学習を進めていきましょう。